世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山を有することから、火の国とも言われている熊本県。多くのキリシタンの歴史を垣間見ることができるのが、南西部の天草諸島です。市内には熊本城と百貨店などのショッピング街もあり、歴史と文化、現代が融合する魅力あふれる街です。
阿蘇山のふもと、南阿蘇にある一軒宿の温泉「垂玉温泉」。宿の背後にそそり立つ、金龍山から流れ落ちる金龍の滝の滝壺に源泉があります。1907年夏には、与謝野鉄幹、北原白秋、吉井勇、木下杢太郎、平野万里が「五足の靴」でこの宿に泊まったのだとか。混浴の露天風呂があり、フロントで女性用の湯あみ着を貸してくれます。この、混浴露天風呂は、60メートルの岩山から落ちる金龍の滝の滝壺に位置し、その滝と渓谷の景観を楽しみながら入浴が可能です。宿も1886年から続いており、歴史を感じる風情ある佇まいは必見。阿蘇の雄大な自然を満喫したあとに、ご家族や友人同士で、温泉につかりながらゆっくりかたり合うと言うのはいかがですか。
天草諸島の観光と言ったら、キリシタンの史跡を訪ねる旅がメジャーだと思います。今回は、イルカウォッチングというちょっとアクティブなプランをご紹介します。
天草市五和町では地元の船長さんが案内をしてくれるので、初めての方も安心。このツアーで見られるイルカはミナミバンドウイルカで、この海域に生息しています。船のすぐ近くまでイルカがやってきて、撮影も可能です。天気がいい日には、透き通る海で船の近くで泳いでいるのを見ることができます。このツアーは1日5便で、旅のプランもたてやすいのでおすすめ。通常のツアーほか、プレミアムガイドウォッチングというツアーがあり、専任のガイドさんがつきます。日本で、野生のイルカを近くで観察できるいい機会。旅の楽しい思い出のひとつにいかがですか。
熊本のお菓子では黒棒ドーナツや陣太鼓、武者がえしが有名です。今回はもう少し庶民的なお菓子、いきなり団子をご紹介します。小麦粉を練って平たく伸ばした生地で、輪切りにしたサツマイモと小豆あんを包み、それを蒸してつくるお菓子です。いきなり団子のいきなりの意味は、熊本の方言で簡単や手軽、また直接になります。ほくほくのサツマイモと甘さ控えめの粒あんと塩味が効いた生地がなんともいえない美味しさです。素朴ですが、その素朴さが懐かしいような感じがします。地元では子供から大人まで世代を問わず、人気のお菓子です。皆さんも、一度食べれば、やみつきになるかもしれません。数多くの店舗で販売されていますので、ぜひ召し上がってください。
自然の恵みあふれる熊本県。雄大な阿蘇の自然を旅していると心も身体も癒されます。また、海のレジャーを楽しんで、海の恵みをいただくのもいいでしょう。家族、友達、または1人旅でも楽しめる熊本県にぜひ足を運んでみてください。新しい発見があるかもしれません。